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俺の愛した女

第13章 彼女の旦那の存在

みなみが…彼女が泣いている。
もう泣かせたくない。俺が笑わせてやる。
ずっと幸せな気持ちにしてやると誓ったばかりなのに…

俺は彼女からなのか?それとも旦那の存在からなのか?

いや

自己保身のためなんだろう。

俺はケンカが強かった。
いつも虚勢を張って鎧を纏っていた。
本当の自分を曝け出すことはしなかった。

でも今の俺は、彼女の前では鎧はいらないと脱いだからなのか?
自分の全てを曝け出し心を開いたからなのか?

本当の俺は、弱くてヘタレで意気地なしだ。

お前を失うことは俺を失うことだとさえ思っていた。


だけど俺は…
俺は彼女から逃げ出した…

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