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俺の愛した女

第13章 彼女の旦那の存在

「もう振られちゃったと思ってた」彼女は言うけど、
俺のリクエストしたクリームパスタの用意をしてあるのだろう。
美味しそうな匂いがする。

物は本当に必要最低限しかないその部屋は、寂しそうな印象だった。

不安を抱えての、初めての一人暮らし。
旦那からの圧力、俺からの連絡は途絶え、どんなに心細かっただろう?

「ごめんな?みなみ」俺は下を向いたままそれだけを言った。言い訳なんて思いつかない。

すると彼女は笑顔で「遅刻嫌いって人が遅刻しちゃ謝るしかないよねぇ」

みなみ…お前…

俺はみなみを引き寄せきつくきつく抱きしめて言った。

「俺は旦那なんかに屈しない!お前とは絶対に別れない!」

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