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俺の愛した女

第5章 秘密の恋愛

彼女が帰らなくてはいけない時間は決まっている。

男として、ただただホテルで過ごして帰すわけにはいかない。
事前に彼女が好きだと言うパスタが美味しいお店を調べておいたので、そこに向かう。
食べてみて彼女が美味しいと言ってくれる想像に期待を膨らませ小さくニヤニヤする俺。

俺は気が利く男だとアピールしたい。

店に到着すると、彼女はとても喜んでくれた。
「すごーい 私このお店のクリームパスタが大好きなの」

俺は少し詰めが甘いのかもしれない。
ネットで検索してすぐにヒットするような彼女の家からそんなに遠くもない美味しいと言われるパスタ店は、
彼女のお気に入りの店のようだ。

それでも、いつも電話の向こうにいた彼女が
俺の目の前で動いてる…
少し手を伸ばせば触れられる距離にいる。

幸せだ…

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