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俺の愛した女

第8章 彼女の訪問

だけど…その体はなんだよ…
俺の腑に落ちない顔に気が付いてか、彼女は言う。

「ちょっと離婚のことでケンカになって…
他にはぶつけたりして…
痣とかできやすいし…」

「殴られたんじゃないのか?」俺の問いに、慌てて頭を振る。

俺はため息をついた。
結局彼女から打ち明けようとしないと本当のことは聞けないな…

後に、この時の選択が正しかったのか…俺が甘かったのか…
今は彼女との時間を大切にしよう。彼女を癒してあげたい。
俺の思考はそっちにシフトしていった。

「みなみ?ケガには本当気をつけて?」
彼女はウンウンと頷く。

「みなみに会えて嬉しいよ
よく来たね ありがとう」そう言って彼女の額にキスをすると、ようやく彼女の笑顔が見られた。

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