I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第7章 手紙
課長の視線は拓ちゃんの名前をしっかりと捉えている。
住所を見れば、私の地元ということもわかるだろう…。
拓ちゃん……有り難いことに
“カメラ”って書いてくれてるし…
「亜子、これって……」
カメラのことを聞いているのか
“藍星 拓”という人物のことを聞いているのかわからないけれど
「カメラ向こうに、忘れてきちゃって……」
後者のような気がしたけど
そう答えるしかなかった。
「向こうで、写真撮ったのか?」
「うん…」
「見たいな…」
「え…?」
「亜子の生まれ育った場所や…
亜子に関わってきた人達のこと、知りたい…」
中には、拓ちゃんと二人で写した写真や
私が拓ちゃんを写した写真
拓ちゃんが私を写したものまで入っている。
勘のいい課長のことだから
私の気持ちを読み取られてしまいそう…
だけど---
「亜子……?」
「あ、うん……」
拓ちゃんは……
ただの、幼なじみ。
課長に聞かれたら、そう答えればいいんだ…。