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Honey star

第4章 #4 7月の長い夜

「い、一宮さん!」


怯えた声で由多加に助けを求めるが、由多加の耳に入らない。

むしろ、こんな状況を楽しんでいるように不敵な笑みを浮かべて鳴海を見下していた。

信頼していた人に裏切られたショックで唖然とする。

そんな鳴海の身体にチンピラ達の汚い手がまとわりついてくる。


別のチンピラが制服のボタンを外そうとしていた。


汚い手で触れて欲しくない。

触れていいのは彼…千種だけ。


鳴海は勇気を振り絞ってチンピラの腕に噛み付いた。

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