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消えない想い

第6章 彼女の行方

翌朝、気だるい目覚めで起き上がると
隣にいるはずの彼女の姿が見えなかった。

バスルームにもトイレにもその姿は見えない。

嫌な予感がして部屋を見渡すと彼女の衣類もバッグも何もなかった。

正確にはサイドテーブルに、おそらく宿泊料と思われるお金とメモが残されていた。

[昨日は楽しかったよ。雄大と結ばれたことも嬉しかったよ。ずっとずっと忘れない…忘れられない思い出ができたよ。
でも、雄大は私のことは忘れてほしい。 彩花]

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