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ひざカックン

第6章 なついあお


ー夏休み、開放図書室で、一緒に「本を読んだ」帰り道…

「あのさ…今日、わたしんち…遊びに来てよ」

突然、彼女が言った。

お天道様は頭上にあって、僕らの影は身を潜めている。

汗が流れる。

「…えっ?大丈夫なの?」

「うん、昼から誰もいないんだー、うち」

「……そうなんだ」

「なに?その間…またヘンタイなこと考えてた?」

彼女は僕の顔をのぞきこむ。

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