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道の先…

第14章 未来

1時間目が終わって、先生が教室から出て行った瞬間にわたしはスマホと受験票を取り出した。

「一緒に見ててもいい?」

なぎさともう1人、古田さなが来た。

1人で見るのも心細くて、

「うん。一緒に見て。」

と頼んだ。

古田さなはもう大学は決まっていて、彼女も発表の前日は気がおかしくなるくらい緊張していたのを覚えている。

手汗と震える手で、なんとか受験番号と自分の生年月日を入力した。

あとは決定ボタンを押せば合否が出る。

わたしは目をつぶって押した。

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