テキストサイズ

ココロの恋心

第4章 略奪?

『俺、彼女と別れるよ。

少し前からうまくいっていないんだ。

心ちゃんとなら…



うまくやれる気がするから。』




先輩が手を握ったまま

まっすぐに目を見て言った。


「ーッッッ‼︎」


急な展開に頭がついていかない。

また涙が溢れる。


『…ふっ…

心ちゃんは、泣き虫だね?』


ぽんっと反対の手で

頭を撫でられる。


「…待ってます。」

消え入りそうな声で、

そう答えた。


先輩は、にこっと笑う。


『…うん』



月明かりが見守る中、

待っていると…

約束をした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ