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ストリートガール

第1章 失恋



遠くから、だらしない足音が聞こえてきて、暗闇からトオルが現れた。



トオルは踵を引きずるように、ゆっくりと歩く男だった。




私の姿を見つけても、決して歩調は早めずに、笑顔も見せず近づいできた。

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