テキストサイズ

不良に良好

第7章 7



俺は、冷水にさらしてから少しぬるくしたタオルを
陽太に渡した。

陽太は、タオルをじっと見て

動かない。


「…お前、ほんとに大丈夫?」


「…」


「おい」


ここでやっとこっちを見た。


「…ごめん、迷惑かけちゃって…床とかも、その、濡れたよね。俺…」


床?


「そんなこと気にしてたの?それよりさっさとタオル使って」

ハッ
として、削れる勢いで
陽太は顔を拭った。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ