不良に良好
第8章 8
米を研ぎながら、今日のことをボーッと考える。
まず、学校に置いたまんまのカバン。と教科書。
これを取りに行く。
昨日は困らなかったけど、流石にサイフ入れっぱはまずい。
先生に見つかっててすでに没収、とかじゃ
ありませんように。
次にでかい問題起こしたらヤバいらしいし
あ、でも迷惑はかけてないからセーフかも?
米の研ぎ汁を器用に流して、炊飯器にセット。
ピピーッ
という音に、少し焦った。
…うーんなんか、俺ってほんとにアホになっちゃったのかも。
自分が退学になりそうな事より
陽太の安眠のほうが重大なような。
退学はへこむけどさ