初恋2
第1章 アメリカ滞在中。
女の子と二人きり。
普通の男子高校生なら、ドキドキするだろうけど。
僕は何も感じない。
莢さんもそんな感じだ。
「春くんはこっちの学校に通うの?」
「うーん。わかんない。どうせ、あの人が決めてるだろうし。」
「そっか。なんか、私たち親に従うしかないって。
ペットって感じだね。」
あの人にとって僕達は犬も同然だろう。
あの人ってのは母親のことね?
父上なら、話を聞いてくれるはず。
きっとわかってくれる。
会ったのは何年前だったかな?
僕が幼稚園に通ってた頃はよく遊んでたのに……