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未知夢

第6章 空間

 その瞬間。


 足にあった床の様な感触が無くなった。


「えっ!?」


 恐る恐る下を見る。


 下にはグランドキャニオンが見える。


「なに……これ」


 繁は下を見ないように前を向き、右足で足下を叩いて確認した。


「そんな……バカな……外国の猫とネズミのアニメのオチならこの後……ギャァオッ!!」


 繁は一気に落下した。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!!!!」


 そして、激しいビクつきと共に繁は目を覚ました。


 慌てて起き上がると、全身に汗がドッと吹き出た。


「えぇっ!?」


 そこは、冷たく暗い牢の中。夢から覚めた繁は大きなため息とともに現実を知った。


「夢か……殺生な夢だな」


 結局はこの現実から目を背けられないということをだ。




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