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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第1章 隠れアラシアン

華奢な体のどこからそんな伸びやかな声が出るのか。

空中に浮いてるのではないかと思うほど、軽やかにおどる。

おぼこい顔立ちなのに、匂い立つ色気。

それは私の目を、心を一瞬にしてわしづかみにした。

もう、それは、完全に恋だった。

「あかん!私にはお父さんという人がありながら…!」

でも、私のさとぴへの思いは燃え上がる一方で。

とどのつまり、本気過ぎて、誰にも言えなかった。

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