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sugar-holic

第12章 騙されたりしないんだから!!

今日はイベントの最終日だ。

営業部としては、倉田くんだけが担当者として参加している。

あとの人は通常業務。

頑張って準備したんだから、間違いなく上手くいくはず…なんだけど。

どうなったのかな…。

そんな事を考えながら仕事をしていたら、いつの間にか就業時間を過ぎていた。

「課長、お疲れ様です」

皆と挨拶を交わしながら、残った仕事を片付ける。

気付けば、フロアで残っているのは私だけになっていた。

「あらら…。またか」

支店に異動になってすぐの頃は、毎日こんな状態だったな。

さて、と。

とりあえず、今日やるべき事は全部済ませたんだけど…

「…ついでにあの企画書、作っとくか」

どうせ帰っても暇だし。

パソコンを立ち上げると、打ち込み作業に集中した。

それからどれくらい時間が経ったんだろう。

廊下を誰かが歩く音が聞こえた。

あ、守衛さんの見回りかな?

ドアが開く音がしたので、にっこりと微笑んで言った。

「どうも。お疲れ様です」

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