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sugar-holic

第13章 期待してた?

思わずはぁ…とため息をこぼす。

そんな私に近寄ると、笑いを浮かべたまま

「すごいモテモテじゃないですか」

「そんなんじゃないから」

「そうですか?会いたかったのは本当なんじゃないかな」

「…何が言いたいの?」

ソファから立ち上がろうとしたら、倉田くんが肩に手を置いた。

「え?」

「何で逃げなかったの?」

何の話か分からなくて、倉田くんの目を見返した。

すると、倉田くんが私の首もとを指でなぞった。

丁度…キスマークをつけられた部分。

「峯岸さんに助けを求めればよかったのに」

「それは…」

襟元を手で押さえて、跡が見えないように隠すと

「それとも…こういうの、期待してた?」

肩を押され、そのまま押し倒された。

ドサッ。

静かな空間に、私がソファに埋まる音が大きく響いた。

「倉田…くん?」

何が起きたのか把握できなくて。

呆然と倉田くんを見上げると、感情の読めない表情を浮かべて言った。

「アンタ、隙がありすぎなんだよ」

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