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sugar-holic

第14章 セフレですから

ふぅ、と息を吐くと、倉田くんは妙に冷めた目で私を見た。

「だから?」

「だから…こういう事は、彼女とするんじゃないの?」

以前見かけた、倉田くんの彼女…史華さん、だっけ?

自分の彼女を傷付けるような真似をする男はサイテーだと思う。

「彼女、泣かせないでよ」

「あのさ」

倉田くんが、片方の眉をひそめて聞いた。

「彼女って、誰のこと?」

…へ?

瞬きをして、目の前の人を見つめた。

この人は、何を言ってるんだろう…?

「はぐらかすつもり?」

「いや。純粋に、誰だと思って話してるのかな、と」

どういう意味?

倉田くんの真意をはかりかねて、眉をしかめた。

「前にお店で見かけた…史華さん、だっけ?」

「あぁ…そうだったかな」

「あの時、デートだって言ったじゃない!」

のらりくらりとかわされて、つい口調が強くなってしまった。

そんな私の様子に、クックッと笑うと

「デートの相手が彼女とは限らないでしょう?」

そして、片方の唇の端を上げた。

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