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ドキドキ!男子たちの秘密の戯れ

第1章 後輩×先輩

ぼーっと先輩に見惚れていると、
思いっきり人とぶつかってしまった。

「す、すみませ‥」

「前見て歩けよっ!!クソ野郎!!」

俺はとことん不運みたいだ。
人にぶつかっただけでも、最悪なのに‥。

学校で一二を争う不良とぶつかってしまった。

「本当に、すみません!!」

謝ったもん勝ちだっ!!!
うぅ。那央先輩に見られてないといいな‥。
こんなカッコ悪いとこ見られたくねぇー。


「ちょっと、ツラ貸せ。」

ひぇー!!!

やばいよやばいよぉおぉおぉ!!!!

でも‥。

「んー?それはこっちのセリフだな。」

俺だって、負けてねぇぞ?


不良は、少しポカンとしてから掴みかかってきた。

それをサラリとかわして、溝に蹴りを入れてやった。

「ぐっ‥。」

不良が倒れこんだことを確認して、物凄いスピードで逃げ出す。

こんなことに関わってロクなことねぇー。

「ばいばーい!!!」

大きな声を張り上げて目一杯、不良を挑発しながら
俺はその場から離れた。


「ふっ俺にかかればこのくらい‥。」

「凄いやぁ!」

1人でつぶやいたところに、可愛らしい声が重なった。

「えっ‥。」

そこにいたのは、那央先輩だった。

「凄いね!!不良相手にあんなこと出来るなんて!!」

先輩に話しかけられ、しかも褒めらているのに
全く嬉しくないのは何故だろうか‥?


「いや‥。そうでもないっすよ?」

その言葉を口にするだけで精一杯だった。

ひゃー可愛いっ!
目をキラキラさせるなんて、反則だろっ!?

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