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第5章 再開2

お店にに入ると、店員さんが私に近づいてきた。

「藤堂様のお連れ様でいらっしゃいますか?」

「ええ」

「お席ご案内いたします」

お店に一番奥にある個室に案内された。
店員さんはお辞儀をして戻っていった。
私は小さく深呼吸をしてノックした。

「はい、どうぞ」
藤堂さんの声が聞こえた。

「七海です。こんばんは」

「おぉ、七海よく来たね。急な所悪いね。」

「藤堂さんの為ならどってことないですよ」

「相変わらず、だね」
そういって藤堂さんは豪快に笑った。

私は藤堂さんの隣に座って、藤堂さんの前に座る男性に会釈した。

「ああ、こちらね、三笠さん。大阪を中心に飲食店を経営されているんだよ」

「七海です。よろしくお願いいたします。」
いつものようににこっと微笑みを浮かべた。

「三笠です。どうも。こんな綺麗な人、初めてみましたよ」

「三笠さん、そうでしょう?僕の知る限りだと東京で1番ですよ。」

「ちょっと、藤堂さん、言い過ぎですよ」

私は顔から笑顔を絶やす事なく、会話にほどよく相づちをうった。

2人はこれからの事業の話を中心に、よく話していた。

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