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硝子のルージュ

第3章 #3、謎の女

すると、レイナは深いため息をついてから鳴海を一瞥した。


「あんたってホントにお子様ね。彼はあたしのこと知ってるのよ。誕生日だって知ってるし、そうねぇ……」


思い出しながら話そうとしていると、千種の声がした。


「何やってんだ!」


その声にレイナはつまらない表情をしながらタバコをヒールで揉み消した。


「あーあ、つまんなくなったから帰るわ」


「お前、あれほど職場に来るなと言っただろう!」


そそくさと逃げるレイナに千種はきつい口調で叫んだ。

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