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硝子のルージュ

第4章 #4 レイナとの関係~出会い~

大学時代の頃――。


当時、千種は貧乏ギリギリの生活を送っていた。


一方、穂積も同じ状況にあった。


バイトしているが、学費や生活費でほとんど消えてしまう。


「柏森、ちゃんと食ってんのか」


「この間、家賃とガス代払ってもう金ない…」


テーブルに顔を伏せてぼやく千種に穂積はやれやれとため息をついた。


「実は先輩からこんなバイトに誘われてんだ」

穂積は千種に一枚のチラシを見せる。


渋々ながらチラシを受け取る。


『体験入店OK!』


『未経験大歓迎!』


『学生さん歓迎!』

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