テキストサイズ

硝子のルージュ

第4章 #4 レイナとの関係~出会い~

「帰ったんですか」


「急に体調悪くしてね…さっきタクシー呼んで帰ったよ」


営業終了後の店内を掃除しながら穂積はマネージャーからの話を聞いていた。


「客のつけてた香水がきつかったんだろう」
「そう言えば今日の客はやたら香水がきつい客ばかりで飯が喉通らなかったです」

マネージャーの話に賛同したのはNo.5ホストの篤司だ。


「匂いに敏感な人もいるからあまり香水はつけて欲しくないっす」

篤司の言ってることは当たってはいる。


匂いに敏感な人がきつい香水の匂いを嗅いだらそりゃ吐き気もするだろうし、会う気になれない。


なるほどと納得して穂積は店内の片付けを済ませた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ