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硝子のルージュ

第4章 #4 レイナとの関係~出会い~

千種より少し離れてから彼女はゆっくりした歩幅でついて行く。


「しつこいな」


「あたし、家こっちだもん」


しらばっくれる彼女に千種は内心嘘つけと感じながらまた彼女から視線を外す。


「普段は何をやってるの?」


「学生だけど」


「夜の仕事やってない?」


やってるが、それを言うのはちょっと止めた。


「どうしてそう言える?」


「あたしの直感かなぁ」


千種の問いかけに女性はニヤニヤしながら答えるだけ。


体調が悪いからあまり近寄るなとクギを刺して千種は小走りでアパートへと帰った。

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