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素直になれよ

第1章 無口な彼

「まったく、、、
今日は紹介しようと思ってた人がいたから
待ってたのよ。」

母がそう言うと奥の部屋から
ちょっとチャラめな男が出てきた

「……どーも」
男は面倒くさそうに言った

「…こんばんは」
沙良もなんとなく返す

よく見れば見るほど
吸い込まれていきそうな真っ黒な目。
つい見つめてしまう

「この人ね、間宮 雅人(まみやまさと)さん。
あたしがいつも行くとこで働いてんだけど
住んでるとこ火事になって
今済むとこないんだって。
だから泊めることにしたから。」

…えっ???

沙良の頭には疑問しか浮かばない

「…そうゆーことだからよろしく」
そう言って彼らは部屋へと入っていってしまう


ちょっっ

ちょっとまってよ?!?!?!?!

沙良の顔は青ざめ
立ち尽くすしかなかった。

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