テキストサイズ

歌に載せて

第11章 とまどいながら 2002.02.13


どこからか聞こえる
俺を呼ぶ声と


痛いくらいに俺の背中を叩く
バシバシという最悪な音で


俺はこの日目覚めた



そして目の前には親友だった
相葉の姿があった



翔「えっ!?
お前なんでここに…」



雅「はっ!?
何言ってんの?

今日学校じゃん!

なのに翔ちゃんたらさ寝坊しちゃってー


だからおばさんに部屋入れてもらったの」



いや、まてよ
俺は一人暮らしだ


しかも母親は俺の部屋の鍵なんて持っていないし


あたりを見回してみると
なにか違和感がある


もっと、言うと俺は社会人だ

学校なんてとっくの前に卒業している



雅「もう!まだ寝ぼけてんの?


さあ、行くから着替えた着替えたー」


そういいながら雅紀は俺のパジャマをせっせとぬがしている


そして、着替えさせようとしているのは俺らが卒業した高校のもの



とにかく俺は状況が理解できなさすぎてただ流れに身を任した



雅「じゃあ、おばさん
行ってくるねぇー」


翔母「はーい、いってらっしゃい

雅紀くん 翔」



そしていつの間にか学校についていた



学校はそのままの姿で
周りにいる生徒も見慣れた人たち


なんか、タイムスリップしたみたいだった


タイムスリップ……


そうだ、いったい今日は何にちなんだ?


腕時計を確認すると

2002年02月13日という


14年前だった


すると、いきなり俺の後頭部に何か当たった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ