歌に載せて
第8章 Lotus
多美子ちゃんが家を出ていってから1年後義父は俺を家に閉じ込めるようになった
学校は義父の経営していたところだったからその部分では問題がなかった
そのうち俺は女装をさせられるようになっていた
多美子ちゃんが家に残していった服が華奢だった俺にはぴったりだったのだ
そしてそれに留まらず俺に手を出すようになってきた
最中
「多美子…多美子…」と
きもちわるい声をあげながら
犯されていった
俺が逆らおうとすると
容赦なく手を挙げた
「俺を裏切るのか!!」と声を荒らげながら
でも、母親に似ている顔だけは
傷つけることは無かった
そんな生活が二年ほど続いた頃であろうか
俺の髪の毛は腰のあたりにまで伸びていて
あまり成長をしなかったので
ますます母親に似てきたらしい
そして最近ではSMプレイ
コスプレなど性的虐待はヒートアップしていた
そんなある時、俺を閉じ込めていた部屋のドアの鍵を開けたまま
義父は仕事へ出掛けた
その隙をついて俺はその家から逃げ出した
そして家の近くにある公園で
持ってきたハサミで乱雑に
髪の毛を切り刻んだ
こんなことをしたのはいいものの
俺のどん底のような生活は変わることは無かった
一門なしの俺はホームレスとなり
ある時は同じホームレスに
ある時は酔っ払ったサラリーマンに喰われて
なんども自殺を試みたが死にきれずなんとかあの雨の日まで
生きていたのだ