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ひまわりの約束

第3章 キミの声


雅紀side


ニノの指が、かすかに動いた気がした。

雅『・・っ、ニノ?』

お願い、目を覚まして。

和『っ・・ん。あ、いば・・さ・・。』

ゆっくり目を開いて、確かにそう言った。

雅『ニノ!!!』

ニノは俺の方をチラッと見ると、ふっと微笑んで目を閉じた。

雅『ニノ!ニノ!』

もう一度だけ、キミの声が聞きたかったから。

俺は夢中で、ニノの名前を呼んでいた。

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