ひまわりの約束
第6章 笑っていて
ニノside
ガチャ。
「あ・・!」
そこには、翔さんがいた。
翔「ニノ、久しぶりだな。調子どう?」
「大丈夫だよ。心配かけてごめんね」
雅「ホントだよ~。」
「相葉さん、うるさいです」
雅「ひっどーい!翔ちゃ~ん、ニノがいじめるぅ~! 」
翔「ははっ!いつものお前らだな」
和やかな空気。久しぶりに感じた。
翔「あ、智くんと松潤も後でお見舞い来るってさ。今日は俺だけ」
雅「そっか、早く会いたいね」
「・・・うん。」
翔「じゃあ、行くわ。ニノ、お大事にな」
そう言って翔さんは出ていった。
雅「ニノ」
「ん?」
相葉さんが、ぎゅっと俺の手を握った。
雅「みんな、ニノが帰ってくるの待ってるから。だから・・・」
ぽつ、と冷たいものが手に落ちた。
雅「俺がニノのこと、支えるから・・」
相葉さんの手の温もりが伝わってくる。
・・・また、泣かせちゃったな。
「うん。俺も頑張るから」
雅「うん、うん・・・」
この人の真っ直ぐな優しさが心地いい。
・・そうだ、早く帰ろう。
俺たちを待ってくれている人たちの所へ。