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彼氏いない歴20年、妊娠3か月。

第8章 私たちの行方

「俺、覚悟はできてるんだ。覚悟っていっても嫌々なんじゃなくて・・・本当に万里ちゃんと結婚し」


「良いんです」


「万里ちゃん・・・」


「いいんです、私・・・誰の手も借りません」


「でも、万里ちゃんは今学生でしょ?原因は俺だけど・・・ご両親に伝えにいく時は男がいないと」


「私、一人でなんとかしますから・・・」


「・・・分かった。いつでも、本当にいつでも良いから連絡ちょうだい。何かあったらすぐ飛んでいくから」


「ありがとうございます」


私はまだ赤い目のまま、自転車置き場まで小走りして家まで飛ばした。

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