テキストサイズ

モノクロの世界で、踊りたい

第3章 2015.08.15


8月15日、正午。


黙祷、合掌をする。

が、家族はなに食わぬ顔で飯を食べている。


なんなんだこいつら。


子供の私が言えるわけではないから、独り勝手にやる。

確かにこの人たち、3月11日も黙祷してなかった。



こうやって、どんどん忘れられてくんだよ。

昨日は原爆の話聞いて泣いてたくせに。



別に、世の中の人全員に強要してるわけじゃない。

でも、被爆2世のあんたたちぐらいは。



…と、家族に腹がたった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ