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桜並木を見おろして【ARS・O】

第3章 懐かしい再会

着いたのは、東山の高台にある清水焼の工房。

「ここは…」

タケシさんの工房は、清水焼でも歴史ある有名な窯元だった。

そういえば昔、清水焼の組合の接待のお座敷に出たことがある。

もしかして、あのお客様の中にタケシさんのお父様がいたのかも…。

しかも、この工房から私の実家がある祇園は車ですぐのところ。

急に、京都に来たことを後悔した。

「さあ、入ってよ!」

タケシさんに促されて、私たちは工房の中に入った。

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