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橙の傷

第5章 爆発

「ぅんっ!?」

私の唇にがっつくようにお兄ちゃんが唇を合わせる。

私はつい目を閉じる。

手が私の後頭部と腰に回る。

ちゅっ…ちゅ…

啄むような、バードキスが角度を変えてくり返される。

「はっ…ん…」

こんなことはじめてて、息の仕方がわからなくなる。

薄く目も開けると、お兄ちゃんは私の顔を鋭く光る目で、見ていた。

ゾクゾクと、背筋に欲望が。

はしる。



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