君と僕の見ている風景
第3章 新しい命
その日の体調は最悪だった。
朝から吐き気、微熱、倦怠感に襲われとにかく酷かった。
普段は体調が悪くてもそんな姿を見せない様に振る舞ってるつもりだけれど今日は流石に周りにも駄々漏れで。
何度もスタッフに声を掛けられた。
途中、空き時間に点滴を打ちに病院に行き、大分収まりはしたけれど…。
幸い今日はソロの仕事のみ。
雑誌のグラビアとインタビューのみだった。
ドラマの撮影が佳境に入って来てバタバタしてる潤の家には昨日は泊まらず、逢ってない。
バレると自分そっちのけで俺の看病しかねないから丁度良かったかも。
今日はゆっくり寝て早く治そう。
翔マネージャー(以下、翔マネ)「櫻井さん、着きましたよ」
「ん…ありがと」
マネージャーに声を掛けられ、自宅に着いたのだと気付く。
俺は重たい身体をゆっくりと起こし、そのままマネージャーに部屋まで付き添ってもらった。
翔マネ「後で何か食べる物買って来ましょうか?」
パジャマに着替える俺に荷物を片付けながら声を掛ける。
「いや…今日は大丈夫…何か食べたら吐きそう。寝る」
翔マネ「分かりました。じゃあ失礼しますね」
「ありがとう。お疲れ様」
翔マネ「後これ…体調落ち着いたら使ってみて下さい」
「ん…何?」
翔マネ「櫻井さん点滴打ってる間に薬局で買って来ました。一応…念の為に…」
気まずそうな表情で俺に小さな薬局の包みを渡された。
何だろう。
俺は直ぐにその包みを開けた。
「は…?」
俺は包みからそれを出し、固まった。
翔マネ「すみません。でも…最近の櫻井さん見てたら…もしかしてって…」
「………」
紙袋に入っていたそれは紛れもない、妊娠検査薬だった。
朝から吐き気、微熱、倦怠感に襲われとにかく酷かった。
普段は体調が悪くてもそんな姿を見せない様に振る舞ってるつもりだけれど今日は流石に周りにも駄々漏れで。
何度もスタッフに声を掛けられた。
途中、空き時間に点滴を打ちに病院に行き、大分収まりはしたけれど…。
幸い今日はソロの仕事のみ。
雑誌のグラビアとインタビューのみだった。
ドラマの撮影が佳境に入って来てバタバタしてる潤の家には昨日は泊まらず、逢ってない。
バレると自分そっちのけで俺の看病しかねないから丁度良かったかも。
今日はゆっくり寝て早く治そう。
翔マネージャー(以下、翔マネ)「櫻井さん、着きましたよ」
「ん…ありがと」
マネージャーに声を掛けられ、自宅に着いたのだと気付く。
俺は重たい身体をゆっくりと起こし、そのままマネージャーに部屋まで付き添ってもらった。
翔マネ「後で何か食べる物買って来ましょうか?」
パジャマに着替える俺に荷物を片付けながら声を掛ける。
「いや…今日は大丈夫…何か食べたら吐きそう。寝る」
翔マネ「分かりました。じゃあ失礼しますね」
「ありがとう。お疲れ様」
翔マネ「後これ…体調落ち着いたら使ってみて下さい」
「ん…何?」
翔マネ「櫻井さん点滴打ってる間に薬局で買って来ました。一応…念の為に…」
気まずそうな表情で俺に小さな薬局の包みを渡された。
何だろう。
俺は直ぐにその包みを開けた。
「は…?」
俺は包みからそれを出し、固まった。
翔マネ「すみません。でも…最近の櫻井さん見てたら…もしかしてって…」
「………」
紙袋に入っていたそれは紛れもない、妊娠検査薬だった。