君と僕の見ている風景
第4章 結婚までの道のりー前編ー
ー翔sideー
医者「おめでとうございます。おめでたですね」
「………良かった…」
翌日、事務所掛かり付けの病院で先生にそう言われた。
隣を見ると、幸せそうに微笑む潤が居る。
医者「ではエコーの準備をしましょうか」
先生が準備を促し、機械が運ばれて来た。
潤「本当に居るんだなここに…俺達の赤ちゃん…」
診察を終え、事務所に向かう車内、潤はずっと俺のお腹に頬を寄せていた。
「うん…でもまだ実感沸かないな…」
潤の髪を撫でながら俺は病院で貰った初めての母子手帳を眺めていた。
翔マネ「松本さん櫻井さん。ここからが正念場ですよ」
「………分かってる」
マネージャーの言葉に現実に引き戻される。
今俺達が向かってるのは…事務所。
翔マネ「社長とジュリーさんが待ってるそうです」
潤「メリーさんは?」
翔「地方に居るみたいで…」
潤「分かった」
潤が起き上がり、俺の手を握った。
潤「俺が守るから。絶対大丈夫」
「うん」
握られた手を強く握り返し、頷いた。
潤に着いて行こう。腹はくくった。
前方に見えて来た事務所を見つめながら、俺は心の中で祈った。
医者「おめでとうございます。おめでたですね」
「………良かった…」
翌日、事務所掛かり付けの病院で先生にそう言われた。
隣を見ると、幸せそうに微笑む潤が居る。
医者「ではエコーの準備をしましょうか」
先生が準備を促し、機械が運ばれて来た。
潤「本当に居るんだなここに…俺達の赤ちゃん…」
診察を終え、事務所に向かう車内、潤はずっと俺のお腹に頬を寄せていた。
「うん…でもまだ実感沸かないな…」
潤の髪を撫でながら俺は病院で貰った初めての母子手帳を眺めていた。
翔マネ「松本さん櫻井さん。ここからが正念場ですよ」
「………分かってる」
マネージャーの言葉に現実に引き戻される。
今俺達が向かってるのは…事務所。
翔マネ「社長とジュリーさんが待ってるそうです」
潤「メリーさんは?」
翔「地方に居るみたいで…」
潤「分かった」
潤が起き上がり、俺の手を握った。
潤「俺が守るから。絶対大丈夫」
「うん」
握られた手を強く握り返し、頷いた。
潤に着いて行こう。腹はくくった。
前方に見えて来た事務所を見つめながら、俺は心の中で祈った。