君と僕の見ている風景
第16章 1st Anniversary
「あ、これ…」
リビングに戻ると、ソファーの上に残された小さな肌着。
「さっきお風呂入るとき脱がせたやつだ。渡すの忘れちゃった…」
智「明日会うから明日で大丈夫だろ」
「そうだね…」
俺は呟きながらその肌着を手に取った。
「………」
そっと頬に寄せると…まだ香る太陽くんの匂い。
優しい…赤ちゃんの匂いがした。
「………」
掛かっていた魔法が…溶けた感覚に侵される。
さっきまで居た俺達の赤ちゃんが…急に居なくなった様な…。
たった2日だったけど…夢の一時だった。
親になる感覚、子供の居る感覚、太陽くんが教えてくれた…。
そっと…さとしの腕が肩に掛かる。
見上げると…優しく微笑んでいた。
俺の気持ち…分かってくれてる…?
智「いいよ。大丈夫」
その言葉で…感情が込み上げ俺の目から涙が溢れてくる。
「ごめ…馬鹿だよね俺…たった2日だけなのに…こんなに寂しいなんて…ぐすっ…」
そしてそのままさとしに抱き締められる。
智「馬鹿なんかじゃねぇよ。おいらも…今すげぇ寂しい…」
「うん…」
智「………いつか現実になるよ。おいらとかずの子供…。もううるさいって位いっぱい作ろう」
「ふふっ、それは俺の身体がもたないよ…」
智「大丈夫だって…かずなら産める」
「………ばか…」
いつもこうやってさとしに救われる。
さとしでよかった…。
ありがとうさとし…。
心でそう伝えながらさとしの背中に手を回した。
「さとし…子作り…しよ…?」
リビングに戻ると、ソファーの上に残された小さな肌着。
「さっきお風呂入るとき脱がせたやつだ。渡すの忘れちゃった…」
智「明日会うから明日で大丈夫だろ」
「そうだね…」
俺は呟きながらその肌着を手に取った。
「………」
そっと頬に寄せると…まだ香る太陽くんの匂い。
優しい…赤ちゃんの匂いがした。
「………」
掛かっていた魔法が…溶けた感覚に侵される。
さっきまで居た俺達の赤ちゃんが…急に居なくなった様な…。
たった2日だったけど…夢の一時だった。
親になる感覚、子供の居る感覚、太陽くんが教えてくれた…。
そっと…さとしの腕が肩に掛かる。
見上げると…優しく微笑んでいた。
俺の気持ち…分かってくれてる…?
智「いいよ。大丈夫」
その言葉で…感情が込み上げ俺の目から涙が溢れてくる。
「ごめ…馬鹿だよね俺…たった2日だけなのに…こんなに寂しいなんて…ぐすっ…」
そしてそのままさとしに抱き締められる。
智「馬鹿なんかじゃねぇよ。おいらも…今すげぇ寂しい…」
「うん…」
智「………いつか現実になるよ。おいらとかずの子供…。もううるさいって位いっぱい作ろう」
「ふふっ、それは俺の身体がもたないよ…」
智「大丈夫だって…かずなら産める」
「………ばか…」
いつもこうやってさとしに救われる。
さとしでよかった…。
ありがとうさとし…。
心でそう伝えながらさとしの背中に手を回した。
「さとし…子作り…しよ…?」