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君と僕の見ている風景

第20章 Scream

佐伯「もっと…もっといい顔を見せてくれよ翔…」


そう言いながら俺の上にまたがって来る。


「っっ…」


もう既に復活したモノを掴みながら俺の足を肩にかけた。


「や…止めて…!それはいや…!」


佐伯「大丈夫…優しくするから。怖がらないで」


微笑みを浮かべながら…蕾にグッと塊が押し付けられる。


「いや…止めてっっ!!それだけは止めて!!」


佐伯「翔暴れるな…頼むから…」


「嫌だ!!嫌っっ…潤っっ…!!潤助けてっっ!!」


佐伯「そ、その名前を呼ぶなぁっ!!」


バシンとまた頬を殴られる。


佐伯「呼ぶな…呼ぶな!!その男は呼ぶなぁっっ!!」


何度も何度も…頬に衝撃が走る。


「や…止め…」


頭がグラグラしてくる。
口に血の味が広がった。


佐伯「はぁっ…はぁっ…せっかく助けたのに…あいつの名前は呼ぶなよ翔…」


「………」


もう身体に力が入らない…。


「………助けて…お願い…」


佐伯「愛してるよ翔…ひとつになるんだ俺達は…」


そして…彼が再び俺にまたがってくる。


潤…潤…!!助けて…!!


「あ、うっっ…!!」


一気に彼が中に入ってくる。
その強烈な圧迫感と内臓が押し上げられる感覚に一瞬呼吸が出来なくなった。


佐伯「はあっ…あぁっっ…翔…」


腰を掴み、始めから一気に突き上げて来る。


佐伯「翔の中最高だよ…きつくて熱くてとろけそうだよ…」


ガクガクと身体が揺さぶられる。


このまま気を失えたら…。
いや…死んでしまえたら…。


脳裏に浮かぶのは…潤と初めて結ばれた日の事。
初めてを…潤に捧げた。
痛くて…泣いてしまったけど…この上ない幸せを感じた日だった。
あの日の事は…一生忘れない。


あれから…何年経ったのだろう。
俺は潤しか知らない。潤以外の人間と身体を重ねた事は無い。
それも俺にとっては…喜びであると同時に…誇りだった。
それなのに…。


今俺の上に乗って…俺の中に入って…気持ち悪い汗を俺に垂らしながら動いてるこの男は…その喜びを奪ってしまった。


汚された…。
もう二度と…あの幸せな日々は戻って来ない。
潤…ごめんなさい…。許して…。


佐伯「はぁっ…あー…イく…イくよ…中に出すよ翔…」


呻き声と共に…俺の中に熱い物が放たれた。

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