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ー翔sideー


潤「翔の言う汚い身体って…何？」


潤にそう言われ…俺は困惑してしまった。


そんな事言われても…俺は…汚い。汚れたんだよ。


潤「他の男と…セックスしたから？他の人とセックスしたらその身体は汚れるの？だったら…綾香さんと別れて他の人と付き合ってた相葉くんは…汚れてる？」


「それは…」


潤「にのは？りーだーは？あの２人もお互い初めてじゃないだろ？汚れてるの？」


「………」


俺は首を横に振った。


潤「じゃあ…強姦されたから汚れたの？そしたら…今までそういう被害にあった人…皆汚れてるの？違うよね翔」


「うん…」


潤「だったら…翔は汚れてない。それにあんなの…セックスじゃないだろ。ただの暴力行為だ」


「………」


潤「汚れた人間が居るとすれば…あいつだよ。翔にこんな事して…反省なんてしていない。そんな人間こそ…汚れてんだ。腐ってんだよ」


「………潤…」


潤「翔」


潤の両手に顔を覆われ、ゆっくりと持ち上げられる。


潤「愛してるよ。翔は何も悪くない。子供の事も…悪いのは俺なんだ。夫として…妻と子供を守れなかった。悔しい。でも…ゆっくりでいい。一歩ずつ…翔と前に進みたい。側に居るから。離さないから。誓ったろ？病める時も健やかなる時も…決して変わらぬ愛を誓うって」


「潤…」


潤の手が…俺の涙で濡れていく。


潤「翔は汚れてなんかない。でももしそれでも汚れてるって…思うんだったら…俺が綺麗にしてやる。翔の身体…俺の手で綺麗にしてやるから。だからもう…自分を責めるな」


「っっ…潤…潤っっ！！」


俺はそのまま潤の背中に手を回し、しがみついた。


「ぐすっ…いいの…？俺…このまま潤の側に居て」


潤「当たり前だろ。翔が居ないと俺は生きていけないんだよ」


「潤…！俺も…俺も潤が居ないと生きてけない。だから怖くて…もう一緒に居られないって…」


潤「馬鹿だな…。もうそんな事考えるなよ」


「うん…！」


潤の手が優しく俺の頭を撫でる。


俺は…潤のお陰で…また一歩、少しだけど…前に進む事が出来た様な気がした。