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君と僕の見ている風景

第22章 friendship

ー潤sideー


「ただいまー遅くなってごめん」


翔「お帰り潤」


「今日にの来てたって?りーだーが言ってた」


翔「そう。奥様同士の井戸端会議」


「ははっそうなんだ」


会話をしながらリビングへと向かう。


翔「ご飯食べて来たんだよね。遅いしもう寝る?」


「そうだな。ちょっと今日は疲れたな。明日休みだからゆっくりしたいな」


翔「分かった。パジャマ用意してるから」


「ありがと」


翔に荷物を預け、そのままバスルームに向かった。





「はぁーすっきりした。翔お待たせ。先に行ってるね」


翔「はぁい」


頭を拭きながらリビングの翔に声を掛け、寝室に向かう。
何時もの様に翔より先にリビングに行く。


ベビーベッドでは太陽がすやすやと気持ち良さそうに眠っている。


「おやすみ太陽」


太陽のほっぺにキスして布団に潜り込む。


翔「潤いい?」


「いいよおいで」


そしてそのまま隣に翔が潜り込んでくる。


「おやすみ」


翔「………おやすみ」


優しく唇にキスした後、翔を抱き締めて目を閉じた。


「………」


翔「………」


「………ん?」


翔の手が俺の背中を這う。


翔「潤…」


「ん?どうした?」


翔「………いて…」


「ん?何?」


翔「………抱いて…」


「………え?」


俺の聞き間違い?今…


「え…?今…『抱いて』って…」


翔は…俺の胸に顔を埋め、静かに頷いた。


「………」


翔「最後の壁…乗り越えたい…だから…潤が嫌じゃ無かったら…お願い…」


「い、嫌な訳あるかよ。でも…本当に…平気…?」


翔「ちょっと怖い…でも…潤だから…怖くても乗り越えれる…」


「………翔…顔上げて?」


ゆっくりと…翔が顔を上げる。


暗がりの中…その瞳は潤み、頬が赤く染まっている。


「一緒に乗り越えよう。でももし本当に怖くなったらちゃんと言えよ?俺はいつでもいいんだから」


翔「うん…」


「………愛してるよ…翔」


翔「………潤…愛してる…」


ゆっくりと翔に口付けながら…翔のパジャマに手を掛けた。

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