
君と僕の見ている風景
第7章 想いの交差
ー潤sideー
キッチンからは翔とお義母さん、そしてさっき帰って来た舞ちゃんの話し声が聞こえる。
俺はリビングで弟の修くんと遊びながらテレビを観ていた。
その修くんはソファーの上でウトウトしていたので肘掛けに掛かっていたフリースのブランケットを掛けていると玄関が開く音がした。
3人は気付いていない。
俺は立ち上がり、玄関へと移動した。
「お義父さん、お帰りなさい。お邪魔してます」
翔父「松本くん来てたのか。翔も一緒か」
「はい。今お義母さんと舞ちゃんと食事の準備を…」
翔父「そうか」
「あの…お義父さん」
翔父「ん?」
「お疲れの所申し訳ないんですけど…ちょっとお話…いいですか?」
意を決して伝えると、お義父さんの目が光る。
暫く黙った後口を開いた。
翔父「じゃあ私の部屋に行こうか」
「はい」
俺はお義父さんに着いて、書斎へと入って行った。
「あの、ベビーベッド…ありがとうございます」
向かい合わせにソファーに座ると俺はお義父さんに頭を下げる。
翔父「気にしないでくれ。翔の使ってた物だから翔の子供に使ってもらうのは私も嬉しい」
優しく微笑みながら煙草を取り出した。
「………僕の事は…まだ認められないですか」
翔父「………」
何も答えずにお義父さんは煙をゆっくり吐き出した。
「………お願いします」
俺は深く頭を下げた。
翔父「何回目だろう…」
「え…」
翔父「翔が…俺に逆らったのは…3回目か…」
そう言いながらまた煙草を吹かす。
翔父「最初は事務所に履歴書送った時。二度目はCDデビューが決まった時…。そして結婚だ」
「………」
翔父「芸能界を差別してる訳じゃない。でも…不安定な世界なのは確かだ。そんな場所に大事な息子を置いておくのは私は反対なんだ。辞めない限りな」
「………はい」
お義父さんの言葉が突き刺さる。
この人は…間違った事は言ってない。
翔父「松本くん」
「はい」
翔父「私を今すぐ納得させるのは諦めなさい」
「………」
俺の心の中が、一気に崩れ落ちる様な感覚に襲われた。
キッチンからは翔とお義母さん、そしてさっき帰って来た舞ちゃんの話し声が聞こえる。
俺はリビングで弟の修くんと遊びながらテレビを観ていた。
その修くんはソファーの上でウトウトしていたので肘掛けに掛かっていたフリースのブランケットを掛けていると玄関が開く音がした。
3人は気付いていない。
俺は立ち上がり、玄関へと移動した。
「お義父さん、お帰りなさい。お邪魔してます」
翔父「松本くん来てたのか。翔も一緒か」
「はい。今お義母さんと舞ちゃんと食事の準備を…」
翔父「そうか」
「あの…お義父さん」
翔父「ん?」
「お疲れの所申し訳ないんですけど…ちょっとお話…いいですか?」
意を決して伝えると、お義父さんの目が光る。
暫く黙った後口を開いた。
翔父「じゃあ私の部屋に行こうか」
「はい」
俺はお義父さんに着いて、書斎へと入って行った。
「あの、ベビーベッド…ありがとうございます」
向かい合わせにソファーに座ると俺はお義父さんに頭を下げる。
翔父「気にしないでくれ。翔の使ってた物だから翔の子供に使ってもらうのは私も嬉しい」
優しく微笑みながら煙草を取り出した。
「………僕の事は…まだ認められないですか」
翔父「………」
何も答えずにお義父さんは煙をゆっくり吐き出した。
「………お願いします」
俺は深く頭を下げた。
翔父「何回目だろう…」
「え…」
翔父「翔が…俺に逆らったのは…3回目か…」
そう言いながらまた煙草を吹かす。
翔父「最初は事務所に履歴書送った時。二度目はCDデビューが決まった時…。そして結婚だ」
「………」
翔父「芸能界を差別してる訳じゃない。でも…不安定な世界なのは確かだ。そんな場所に大事な息子を置いておくのは私は反対なんだ。辞めない限りな」
「………はい」
お義父さんの言葉が突き刺さる。
この人は…間違った事は言ってない。
翔父「松本くん」
「はい」
翔父「私を今すぐ納得させるのは諦めなさい」
「………」
俺の心の中が、一気に崩れ落ちる様な感覚に襲われた。
