Starlight Kiss
第15章 対峙
「よし、これで準備は完了。後は…」
トレイに並べた下味を付けた唐揚げを見つめながら俺は手を洗う。
今日は…雅紀の29回目の誕生日。
雅紀の大好物の唐揚げ。
毎年もっと豪華な物をって言ってるけど…雅紀にはこれが最高のご馳走で。
だからいつもより良いお肉を。
後はサラダと…ケーキ。
冷蔵庫を開けようとした時、家の電話が鳴る。
「はいはーい」
何の疑問も持たずに受話器を取った。
「もしもし?」
『………』
「………もしもし?」
『………よぉ…翔』
「………」
電話の向こうの相手が分かった時…俺はそのまま受話器を落としそうになった。
『聞いてるのかよ翔』
「っっ…な…何で…」
『言っただろ。会いたかったってな。色々話したい事…あるんだ。本当に世話になったしなお前には』
「………」
『そっち行くから。逃げても無駄だぜ』
「っっ!」
叩き付ける様に俺は電話を切った。
………来た…やっぱり…。
「………店に行かなきゃ。雅紀に伝えないと…舞が危ない…」
俺は鍵だけを掴み、玄関の扉を開けた。
「っっ、あ…!」
翔父「言っただろ。逃げても無駄だってな」
笑いながら目の前に立つ…1番見たくない男の姿。
「だ、だれか…ぐっ…!」
そのまま…俺は意識を失った。
トレイに並べた下味を付けた唐揚げを見つめながら俺は手を洗う。
今日は…雅紀の29回目の誕生日。
雅紀の大好物の唐揚げ。
毎年もっと豪華な物をって言ってるけど…雅紀にはこれが最高のご馳走で。
だからいつもより良いお肉を。
後はサラダと…ケーキ。
冷蔵庫を開けようとした時、家の電話が鳴る。
「はいはーい」
何の疑問も持たずに受話器を取った。
「もしもし?」
『………』
「………もしもし?」
『………よぉ…翔』
「………」
電話の向こうの相手が分かった時…俺はそのまま受話器を落としそうになった。
『聞いてるのかよ翔』
「っっ…な…何で…」
『言っただろ。会いたかったってな。色々話したい事…あるんだ。本当に世話になったしなお前には』
「………」
『そっち行くから。逃げても無駄だぜ』
「っっ!」
叩き付ける様に俺は電話を切った。
………来た…やっぱり…。
「………店に行かなきゃ。雅紀に伝えないと…舞が危ない…」
俺は鍵だけを掴み、玄関の扉を開けた。
「っっ、あ…!」
翔父「言っただろ。逃げても無駄だってな」
笑いながら目の前に立つ…1番見たくない男の姿。
「だ、だれか…ぐっ…!」
そのまま…俺は意識を失った。