Starlight Kiss
第4章 翔の秘密
ー雅紀sideー
「そういや酒無かったな…」
仕事帰り、俺は近くにあるコンビニへと足を踏み入れた。
冷蔵庫からビール数本とおつまみをカゴに入れ、会計を済ませる。
「え…マジ!?」
自動扉が開くと、激しい音と共に豪雨が町を叩き付けていた。
やっべ…傘持ってねぇわ…。
傘を買おうと俺は店内に戻った。
「すみません、傘ありますか?」
すると手前のレジに居た店員がこちらを振り返る。
店員「すみません、こちらが最後の1本でして…」
俺に頭を下げながら目の前の客にその傘を渡した。
「え…」
ショウ「あ…」
「ショウさん…」
傘を握り締め、彼は驚いた顔でこちらを見ている。
「あ、ち、違いますよ?本当に偶然です!本当にストーカーじゃないですから!!」
俺は病院での出来事を思い出し、慌てて手を振った。
ショウ「っっ、ぷぷっ…」
するといきなりショウさんが吹き出した。
ショウ「誰も何も言ってないじゃん。ふふっ…ウケるその焦り様」
「え…」
ショウ「大丈夫だよ。あんたは信じてるから。でも偶然」
微笑みながら俺の元に歩み寄って来る。
ショウ「傘いる?」
「え?」
ショウ「傘。探してたろ?あげるよ」
スッと目の前に傘が差し出された。
「で、でもショウさん使うでしょ?」
ショウ「家近いから。無駄遣いしたくないからどうしようか考えたけど…土砂降りだし風邪引くと困るかなって。でも良いよ。走って帰るから」
「いやいや、駄目だよそんな」
ショウ「良いって」
「申し訳ないって」
ショウ「頑固だなぁ」
「そ、そっちこそ」
俺達はお互い傘を押しながら笑い合った。
ショウ「じゃあさ…うちまで送ってくれる?そしたら傘渡すから…」
「え?」
ショウ「決まりね。じゃあ行こう」
不意に手を握られ、ショウさんに引っ張られながら俺達はコンビニを出た。
「そういや酒無かったな…」
仕事帰り、俺は近くにあるコンビニへと足を踏み入れた。
冷蔵庫からビール数本とおつまみをカゴに入れ、会計を済ませる。
「え…マジ!?」
自動扉が開くと、激しい音と共に豪雨が町を叩き付けていた。
やっべ…傘持ってねぇわ…。
傘を買おうと俺は店内に戻った。
「すみません、傘ありますか?」
すると手前のレジに居た店員がこちらを振り返る。
店員「すみません、こちらが最後の1本でして…」
俺に頭を下げながら目の前の客にその傘を渡した。
「え…」
ショウ「あ…」
「ショウさん…」
傘を握り締め、彼は驚いた顔でこちらを見ている。
「あ、ち、違いますよ?本当に偶然です!本当にストーカーじゃないですから!!」
俺は病院での出来事を思い出し、慌てて手を振った。
ショウ「っっ、ぷぷっ…」
するといきなりショウさんが吹き出した。
ショウ「誰も何も言ってないじゃん。ふふっ…ウケるその焦り様」
「え…」
ショウ「大丈夫だよ。あんたは信じてるから。でも偶然」
微笑みながら俺の元に歩み寄って来る。
ショウ「傘いる?」
「え?」
ショウ「傘。探してたろ?あげるよ」
スッと目の前に傘が差し出された。
「で、でもショウさん使うでしょ?」
ショウ「家近いから。無駄遣いしたくないからどうしようか考えたけど…土砂降りだし風邪引くと困るかなって。でも良いよ。走って帰るから」
「いやいや、駄目だよそんな」
ショウ「良いって」
「申し訳ないって」
ショウ「頑固だなぁ」
「そ、そっちこそ」
俺達はお互い傘を押しながら笑い合った。
ショウ「じゃあさ…うちまで送ってくれる?そしたら傘渡すから…」
「え?」
ショウ「決まりね。じゃあ行こう」
不意に手を握られ、ショウさんに引っ張られながら俺達はコンビニを出た。