
短編集
第3章 春馬×紫苑
はぁ…ヒマ。
俺、坂田春馬は
今、堂々と屋上で
サボリ中。
なんかいいことねぇかなぁ…
――――バタンッ。
ドアが閉まる音。
やべえ、誰か来た!!
まぁ、ここにいたら
バレねぇだろぉ。
てか、誰が来たんだ?
授業中だぞ…。
そこにいたのは、
…女ぁ!?
いやでも、学ランだし…
男だろうな…
、にしても女みてぇな
やつだな…可愛いかも…
「おぃ、てめぇ。」
「は、はい。」
「サボリか?」
「はぃ。」
「何年?」
「一年ですけど。」
へぇ、一個下か…
てか、マジなんか可愛い。
襲っちゃう?よし、襲う。
「名前は?」
「宮内紫苑です。」
「シオン…かぁ。」
「?」
「まぁいいや、」
