
襲われちゃう女の子
第2章 友達に縛られて
それはいつもみたいに大学の仲の良いメンバーで集まって飲んでいた夜の次の日だった。
酔い潰れてそのまま眠ってしまった私は体に違和感を感じてゆっくりと目を覚ました。
すると私が起きたことに気が付いた大学の友達である宏太が私の顔を覗き込む。
「あれ、起きたの?」
「……あれ、皆は?」
「大学行った、もう11時だからね」
「え!?もうそんな時間!?」
慌てて起きようとしたが今日は四限からであったことを思い出した。
「皆は午前中に授業あるから出てったよ」
「……そ、そう」
「吉沢が気持ち良さそうに寝てたら起こさなかったけど。ていうかアイツら俺の部屋に勝手に来たくせに片付けもしないで出ていった」
「……あ、ごめん」
私がそう言うと宏太は私の方を向いてにこっと笑った。
宏太は私の友達の中でも特殊な存在で、普段は静かな方だから何を考えているのかよく分からなく、苦手としているタイプだった。
「吉沢はいいんだよ」
だから宏太と二人はちょっと困る。
私も早くお邪魔しようと体を起こそうとしたとき、両手首に違和感を感じて驚いた。
腕が動かない。
「え、ちょっと……」
腕を前に持ってくるとその理由は明確となった。
両手首が紐で拘束されているのだ。
