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家政婦ノオシゴト

第4章 憂鬱な日々

「お、茉莉華じゃん。」

げっ…

「今からオレん家行く所?」

目を逸らして嫌々うなずく。
こうなったらもう、フラグが立つ。

「んじゃ、一緒に行こうか!」

ほらね!?

ヤツの手が私の肩を押さえ、ぐっと引き寄せる。
私は反抗的に自分のバッグを彼にぶつける。レモンティーの入っている部分をぶつけたので、少しは痛いはずだ。

「痛いなぁ…そんな事しちゃって良いのかな?」

その時、自分の愚かさを知った。
地雷を踏んだ、というのはまさにこの事だろう。

顔が近い。彼の表情には少し、怒りがこもっていた。

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