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家政婦ノオシゴト

第5章 真実

事故で両親を亡くした俺は、祖父の杉本 直哉(スギモト ナオヤ)に引き取られた。

祖父は杉本財閥の総裁であり、俺の母さんはその一人娘だった。


後継者は政略婚約者の予定だったが、母さんが選んだ人(俺の父さん)は一般市民だった。
そのため、祖父は俺の母さんと父さんが結婚するのを強く反対したのだ。

何度も何度も説得したが、祖父の考えは変わらず、ついに二人は駆け落ちしてしまった。


だから祖父は俺が父さんに似ているためか、初対面の俺に対しても冷えきった眼差しで見ていた。

世話をする時も冷たく接し、まるで優しさというものを忘れたかのようだ。

現在は別居しているが、会ったとしても十分もしない内に追い出される。
それか留守が多いため会う事は難しい。
つか、会いたくない。それが本性だ。

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