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家政婦ノオシゴト

第2章 依頼人

プルルルル…プルルルル…

お、電話だ。
私は素早く出て「はい、何でも家政婦です。」と名乗る。

「こんにちは、杉本と申します。」

どうやら男性の依頼人のようだった。

「では、氏名、年齢、住所、電話番号を教えて下さい。」

彼の本名は、杉本 湊(スギモト ミナト)。
年齢は、私より1つ上の21歳。
住居は結構近くにあった。

「では次に、家に向かってもいい日時を教えて下さい。」

…明日の午後2時半、と。

「はい、わかりました。この日時に向かわせて頂きます。」

私はこの時、少し嬉しかった。

ちゃんとサイトを見てくれる人がいてくれて。

それに、相手は1つ上の大学生。
ちょっと期待したりなんかして…。

そんな事を考えていると自然と顔がニヤけてしまう。

明日楽しみだ…

そう思えたのはその時だけだったのかもしれない…。

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