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孝太郎「…」

香織「…孝太郎…んッ…ぁ…」


一度触れ合ったら
その感触、熱を求めるように
何度も唇を重ね互いの唇を求め合った

香織は未婚
孝太郎は結婚し子供もいる

勢いとはいえこの状況はよろしくない
やめるなら今しかない
だけど…


孝太郎「…ごめんな…」

香織「何が」

孝太郎「俺…結婚してるから…」

香織「…そうだね」

孝太郎「政略結婚で愛はないけど子供は
かわいいし…でも俺…」

香織「間に合うよ、今ならまだ…」

孝太郎「…」


戻るか進むか
孝太郎に問いかけながら
香織は自分自身に自問自答をしていた

孝太郎の事は好き
でもそれは学生時代の頃で今は…


孝太郎「戻らない」

香織「…」

孝太郎「後悔したくないんだ、俺」

香織「…ぅんっ」

孝太郎「…好き…好きだよ…」

香織「私も…私も好き…孝太郎が好きっ
離れたくない…」

孝太郎「離さないよ、絶対…」

香織「…っ」