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ペットではなく家族です。

第11章 コウの決別



奈穂子「…」


自分は日本に残り
省吾はアメリカへ一人で行く

省吾とは
別れたわけではないが
この状況からして自然消滅は確実だ


決着を付けなかったのは怖かったから
関係を曖昧にしておけば
復縁出来るかも

そんな願いからかもしれない
未練がましいが…


奈穂子「次、省吾に会った時残念がられ
ないように頑張らなきゃ」


結果的に
男より仕事を選んだ奈穂子

だからって結婚を諦めたわけではない
次、省吾と再会した時
見間違うくらい
いい女
素敵な女に
今よりなれるよう
自分磨きを頑張ろうと思う奈穂子だった



奈穂子「…」


横断歩道
赤信号で止まった奈穂子

その前をサイレンを鳴らし猛スピードで
緊急車両が通過していった
急患か?


奈穂子「青だ」


信号が
赤から青に変わり
横断歩道をゆっくり渡った奈穂子


数時間後
奈穂子の携帯が鳴る
その相手は病院の看護師からだった





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